鶏眼(うおのめ)・胼胝(たこ)
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うおのめ・たこ

うおのめやたこは足底、手足の指の間、足関節など一定の場所に摩擦や圧迫などの刺激が繰り返し加わることにより、角質が増殖して皮膚が厚く硬くなる病気です。医学用語ではたこのことを胼胝(べんち)、うおのめのことを鶏眼(けいがん)と呼びます。
たこは圧迫の加わる場所がある程度広い範囲で盛り上がり、一方でうおのめは分厚くなった角質の一部分が芯のようになり、平らで魚や鶏の眼のように見えます。

原因

原因である皮膚への刺激は、窮屈な靴、長時間の歩行、足の変形、歩き方の異常、年を取ったり病気などによって脂肪組織が減少したり、浅い所に固い骨や関節があるなどの色んなことで生じます。皮膚の一部が長時間刺激を受けると表皮の一番外側の角質層がケラチンというタンパク質を余分に作り出し、圧迫や摩擦を受けているところを厚く覆って守ろうとすることによるものです。

症状

たこは刺激を受けた辺り全体の皮膚が少し黄色味を帯びて厚く硬くなって盛り上がってきます。芯を持たないため、痛みを感じることはほとんどありません。生活習慣や職業、その人の癖などにより身体の様々な部位に生じます。指にはペンだこ、正座の多い人には座りだこというようにたこができる場所は足裏に限りません。

うおのめは角質の一部分が芯のようになり、皮膚の奥へ向かって伸び神経を圧迫するため、歩行や圧迫により激しい痛みを伴うのが特徴です。時に感染し、蜂窩織炎や骨髄炎を引き起こし、重篤化することもあります。

治療法

療の根本は原因である「皮膚の一部が圧迫などの刺激を受け易い」状況の改善ですが、うおのめの場合、当面の問題として歩行時の激しい痛みをとる必要があります。
圧迫因子を見つけて、可能な限り除去することが予防と治療の両方にとって最も大切です。適正な靴に替えただけでうおのめが治ることもあります。もっとも、他の病気が原因のことや、職業や生活習慣など実際には除去できない原因のことも多いと思います。あやしいなと思ったら早めに当院へご相談ください。
歩行異常や骨の異常の可能性がある場合は、整形外科的診察や治療が必要です。

白金ビークリニックでは、専用のグラインダーを使ってメスやコーンカッターでは削り切れないうおのめの芯を丁寧に除去する処置をしています。なかなか取れない痛みが軽減し、出来てしまった芯をしっかり取ることで、再発までの期間が延びます。